この世に魂ほど美を渇望するものはなく、魂ほど容易に美しくなるものはない。魂ほど自然に高 みに達し、瞬く間に高費になるものはなく、これほど清らかで高い要求に忠実に応えるものもない。 また、より高次の知の力をこれほど素直に受け入れるものも他にない。だから、美に向かうこの本 来の性向に逆行するような魂など、この世には存在しないのだ。 実際、美は魂の唯一の食物にたとえられよう。魂は至る所に美を探し求める。最も乏しい生活に ても、魂が餓死するようなことはない